オーケストラ/指揮者
オーケストラ
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ⒸUeno Takafumi
東京フィルハーモニー交響楽団
1911年創立。日本で最も古い歴史と伝統を誇るオーケストラ。約160名のメンバーをもち、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督にチョン・ミョンフン、首席指揮者にアンドレア・バッティストーニ、桂冠指揮者に尾高忠明、大野和士、ダン・エッティンガー、特別客演指揮者にミハイル・プレトニョフ、アソシエイト・コンダクターにチョン・ミンを擁する。定期演奏会や「渋谷/平日/休日の午後のコンサート」など、クラシック音楽を広く普及させる自主公演の他、新国立劇場のレギュラーオーケストラとしてオペラ・バレエ演奏、『NHKニューイヤーオペラコンサート』『ブラボー!オーケストラ』『名曲アルバム』『題名のない音楽会』『クラシックTV』『東急ジルベスターコンサート』『NHK紅白歌合戦』『いないいないばあっ!』などの放送演奏により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動と様々な教育的活動を展開している。2020~21年のコロナ禍における取り組みはMBS『情熱大陸』、NHK BS1『BS1スペシャル 必ずよみがえる~魂のオーケストラ 1年半の闘い~』などのドキュメンタリー番組で取り上げられた。2025年秋に名誉音楽監督チョン・ミョンフンとのヨーロッパ・ツアーを予定。
1989年にBunkamuraオーチャードホールとフランチャイズ契約を締結。また、東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を、愛知県刈谷市と連携協定を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。昭和62年度芸術祭賞、平成7年度芸術祭大賞、平成16年度芸術祭優秀賞、また「音楽の未来遺産」三善晃管弦楽作品シリーズ3公演のライヴCD「三善晃の音楽」(カメラータ・トウキョウ/平成20年10 月)が平成20年度芸術祭優秀賞を受賞した。他に、昭和59年度に第8回音楽之友社賞と第8回ゆとりすと賞(味の素社)、平成13年度ミュージック・ペンクラブ賞(クラシック部門/日本人アーティスト)、2021年「OPUS KLASSIK 2021」交響曲部門(20-21世紀)、2022年「第20回三菱UFJ信託音楽賞 奨励賞」などを受賞している。
指揮者
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©Shiratsuchi Yoshie
キンボー・イシイ
幼少期を日本で過ごし、ヴァイオリンを風岡裕氏に学ぶ。12歳で渡欧、ウィーン市立音楽院にてヴァイオリンをワルター・バリリ、ピアノをゲトルッド・クーバセック各氏に師事。1986年に渡米、ジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイ、ヒョー・カン各氏のもとで研鑽を積むが、左手の故障(局所性ジストニア)のためヴァイオリンを断念、指揮に転向する。 小松長生、マイケル・チャーリー、小澤征爾の各氏に指揮法を師事。またマネス音楽院にて楽曲分析及び作曲法を学び、当院よりジョージ&エリザベス・グレゴリー賞を受賞する。1993年、1995年のタングルウッド音楽祭に奨学生として参加し、小澤征爾をはじめサイモン・ラトル等に師事。1995年、デンマークで開催されたニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで4位に入賞。ボストン響とニューヨーク・フィルの定期演奏会、及びタングルウッド音楽祭では小澤征爾、サイモン・ラトル、ベルナルド・ハイティンク等各氏の副指揮者を務めた。これまでにベルリン・コミッシェ・オーパー首席カペルマイスター、マクデブルグ歌劇場音楽総監督、大阪交響楽団首席客演指揮者、ドイツ・シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州立劇場音楽総監督などを歴任。指揮したオペラには『フィガロの結婚』『後宮からの逃走』『コジ・ファン・トゥッテ』『魔弾の射手』『マクベス』『仮面舞踏会』『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』『トスカ』『トゥーランドット』『さまよえるオランダ人』『トリスタンとイゾルデ』『ワルキューレ』『薔薇の騎士』『サロメ』『死の都』『金鶏』『メッシーナの花嫁 (ドイツ初演)』などがある。<br>客演指揮者として、ドレスデン・フィル、ドイツ室内管、アウグスブルク歌劇場管、ボストン響室内管弦楽団、上海響、台湾国家響等を指揮。日本においては、N響、都響、読響、新日本フィル、名フィル、札響、九響等を指揮。オペラでは、びわ湖ホール・オペラビエンナーレ『フィガロの結婚』、関西二期会『魔弾の射手』を指揮。草津国際音楽祭出演。2010年、「第9回斎藤秀雄メモリアル基金賞」指揮者部門受賞。
公式ピアニスト
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海野 春絵 (日本)
6才よりピアノを始める。桐朋女子高等学校音楽科(共学)を経て、桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ科卒業。その後同大学研究科にて研鑽を積む。第45回全日本学生音楽コンクール東京大会中学校の部第2位。ロゼ・ピアノコンクール第1位。第22回ピティナ・ピアノコンペティション特級の部グランプリ。またこれまでに日本フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ管弦楽団と共演。学生時代より管楽器、声楽、弦楽器の伴奏活動を始め、ソロでの受賞歴が多数あるにも関わらず、現在では主に弦楽器の伴奏や室内楽の分野において精力的に活動を続けている。第20回日墺文化協会フレッシュコンサートにて最優秀共演者賞受賞。これまでにピアノを竹内淑子、狩野美紀子、深沢亮子、上野久子の各氏に、室内楽を白石隆生、田中麗子の各氏に師事。ピアノトリオ海(Meer)、NPO法人「ハマのJACK」メンバー。横浜市青葉区フィリアホール主催「室内楽アカデミア」講師。桐朋学園大学弦楽器科嘱託演奏員。
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仁田原 祐 (日本)
福岡県出身。東京芸術大学附属高校、東京芸術大学にて多美智子氏、江口玲氏に師事し、2013年に同大学を首席で卒業。その後同大学大学院を修了後、ザルツブルク・モーツァルテウム大学にてパーヴェル・ギリロフ氏に師事。ピアノソロ、室内楽の各科を最優秀で卒業。
2019年、モロッコ・フィルハーモニック国際コンクール第1位、及び聴衆賞、オーケストラ賞を受賞。2020年、モーツァルト国際コンクール第3位入賞。その他にもフンメル国際ピアノコンクール第1位、サンタンデール国際コンクール入賞、安川加寿子記念コンクール第1位等、国内外のコンクールで入賞を重ねる。
室内楽の分野では、スウェーデン国際デュオコンクール第1位、エネスク国際音楽コンクールでは史上初ヴァイオリン、チェロの両部門で最優秀伴奏者賞を受賞。メニューイン音楽祭やシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭等、ヨーロッパの主要な音楽祭に出演、アムステルダム・コンセルトヘボウではソロリサイタルを行った。
これまでにソリストとして、RTVE交響楽団、モロッコフィルハーモニーオーケストラ、スロバキアフィルハーモニーオーケストラ、グシュタードメニューイン祝祭オーケストラ、九州交響楽団等と共演。
現在はモーツァルテウム大学にて教鞭を取りながら、オーストリアを拠点にヨーロッパ各地、日本、アジア各地などでソリスト、室内楽奏者として演奏活動を行っている。 -
藤田めぐみ (日本)
14才で英国メニューイン音楽学校に留学。巨匠メニューインと共演。19才よりイスラエルのテルアビブ大学大学院にてイリーナ・ザリツカヤに師事、入学の年に同大学院のピアノコンペティションで優勝。英国王立音楽大学大学院にて引き続きイリーナ・ザリツカヤに師事し1986年にHopkinson Gold Medalを受賞。これまでに、サイモン・ニコルズ、ルイス・ケントナー、ヴラド・ペルルミュテール、アレクサンドラ・アンドリエフスキーにも師事。
ベーゼンドルファー=エンパイア国際ピアノコンクール第3位、モントリオール国際ピアノコンクール第4位、1990年第12回ショパン国際ピアノコンクールディプロマ及びショパン奨学基金委員会賞。ピティナ ピアノコンペティション特級銀賞受賞。
妹の藤田ほのか(Vc)、藤田ありさ(Vn)とフジタ・ピアノトリオとしても40年以上活動。
これまでに武満徹の室内楽曲・ピアノソロ曲やチャイコフスキー 、シューベルト、ドヴォルザーク、スメタナのピアノトリオ、ラフマニノフ24の前奏曲、ベートーヴェン/ラヴェル/ラフマニノフのピアノ作品集、ショパン24のエチュードのCDをリリース。
イリーナ・ザリツカヤ(マウリツィオ・ ポリーニが優勝した1960年の第6回ショパン・コンクールで第2位及びマズルカ賞、ポロネーズ賞を受賞)のもとでは18年近く研鑽を積む。
月刊「音楽現代」誌2023年1月号より「藤田めぐみの演奏法」を連載中。
日本演奏連盟正会員。日本ショパン協会正会員。全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)正会員。